【書評】人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」 ── 夜の使い方が、明日の自分を決める
「帰宅したら疲れて何もできない」
多くの社会人が感じているこの言葉には、ある思い込みが隠れています。
「帰宅後は休む時間である」という思い込みです。
韓国の時間管理アドバイザー・リュ・ハンビンは、帰宅後の時間こそ人生を変える最大のチャンスだと主張します。その理由と方法を具体的に示したのが、この一冊です(翻訳:小笠原藤子)。
← 7冊まとめに戻る
この本の核心:夜を「回復」から「投資」に変える
仕事から帰って疲れた後に何かをするのは、確かに難しい。著者はそれを否定しません。
ただ、問題は「疲れているから何もできない」ではなく、「帰宅後に何をするか決まっていない」ことだと指摘します。
決まっていないから、なんとなくスマートフォンを見て、気づいたら深夜になってしまう。翌朝後悔する。そのループが続く。
帰宅後ルーティンとは、この「決まっていない時間」を意図的に設計することです。
ゴールデンタイムは夕方〜夜
著者は帰宅後の時間を「第2のゴールデンタイム」と位置づけます。
朝は多くの人が「ゴールデンタイム」として意識しはじめましたが、帰宅後の数時間もまだ可能性が残っています。特に残業のない日や、帰宅が比較的早い日に、この時間をどう使うかが鍵になります。
「やりたいこと」「学びたいこと」「整えたいこと」を帰宅後に少しずつ積み重ねることが、数年後の大きな差を生む。
帰宅後ルーティンの組み立て方
本書では、帰宅後ルーティンを組み立てるためのステップが紹介されます。
ステップ1:まず「着替えトリガー」を作る
帰宅したら、まず着替える。これがルーティンへの入口です。
仕事着から部屋着に着替えることで、脳が「仕事モードから切り替わった」と認識します。この切り替えの習慣がないと、仕事の疲れや思考を引きずったまま夜を過ごしてしまいます。
ステップ2:「ミニルーティン」を3つだけ決める
疲れた日でもできる、15分以内で完結する習慣を3つ選びます。
例えば:
- ストレッチ5分
- 明日の準備(カバンの中身を整える)10分
- 日記3行書く5分
完璧な夜のルーティンを最初から目指す必要はありません。まず3つだけ、確実にできることから始める。
ステップ3:「やりたいことの時間」を週3回だけ確保する
副業、語学、読書、運動など、自分が本当にやりたいことのための時間を、週3日だけ確保します。
「毎日やろう」と決めると、できない日に挫折感が生まれます。週3回という目標なら、1日サボっても「まだ2回ある」と思えます。
疲れた夜のための「省エネルーティン」
著者は、疲れ方に応じてルーティンを使い分けることも勧めています。
- 元気な日:フルルーティン(自己投資・学習・家事まですべて)
- 普通の日:標準ルーティン(メインの習慣だけ)
- 疲れた日:省エネルーティン(着替えと明日の準備だけ)
「疲れた日は省エネでいい」と決めておくことで、「もう今日はやめた」という全否定にならなくなります。
Habit Tracker との相性
帰宅後ルーティンの管理に、習慣トラッカーは特に力を発揮します。
- 帰宅直後にアプリを開く → ルーティン開始のトリガーになる
- 3つのミニルーティンをチェックリストに登録 → 何をするか迷わない
- 週3回の「やりたいこと」を別ハビットとして追加 → 達成率を可視化できる
こんな人におすすめ
- 帰宅後の時間を無駄にしていると感じている人
- 副業・自己投資・趣味の時間が取れていない社会人
- 仕事後に疲れてしまって何もできないと悩んでいる人
- 「朝は苦手だけど夜は割と元気」という人
まとめ:今日から試せること
- 帰宅したらまず着替える(これだけでも今日から始められる)
- 「疲れた日でもできる習慣」を1つだけ決めておく
- 帰宅後のスマートフォン時間を30分だけ制限してみる
- やりたいことリストを紙に書き出し、週に何回やるかだけ決める
Habit Tracker は、夕方・夜のルーティンを記録して毎日の積み上げを可視化するためのアプリです。帰宅後の時間を変えるツールとして、ぜひApp Storeで無料ダウンロードしてみてください。